「メンズ校」それは一瞬のきらめき

例えば、

珍しく早起きして紫と水色とピンク色に染まる空を見た時のような、

窓からきらきらと舞う埃をじっと見つめている瞬間のような、

机に頬杖をついて遠くの校庭から響く笑い声を聴いているような、

少し寒くなり始めた季節の透き通った風のような、

プールサイドで太陽の光に反射する水たまりのような、

なんでもない日に撮った写真のような、

そんな一瞬の「きらきら」が、メンズ校には詰まっている。

メンズ校のエンディングには詰まっている。

そんな風に感じた。

きっとこれからも卒業アルバムを開くように、もう使っていないiPhoneの写真を見返すように、ずっと連絡していなかったあの子にメールをするように、何度も何度もメンズ校を観るのだろうなぁ。

こんな素敵な作品に出会わせてくれてありがとう。

なにわ男子、監督さん、スタッフさん、メンズ校に関わる全ての人々へ、ありがとう。

もう季節は秋ですが、一生忘れられない夏がやって来る、そんな予感がしています。

「メンズ校」が、たくさんの大人に、子どもに、その狭間に、届きますように。

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大橋和也は太陽